【ニュース まとめ】はるさめ君にゅーす!

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<人民元切り下げ>過去最大幅2%、輸出を後押し 毎日新聞 8月11日(火)21時35分配信

 

  中国人民銀行中央銀行)は11日、人民元の対米ドル相場の事実上の切り下げに踏み切った。対米ドルの基準値を一気に2%近く切り下げ、2013年4月以来の水準まで引き下げた。中国メディアによると、基準値の下落率としては過去最高という。元安誘導で輸出を後押しして景気を下支えするという、中国政府の強い意向が働いているとみられる。

 「サプライズの切り下げだ」。在上海の邦銀為替ディーラーは、そう話す。人民銀が11日朝に公表した対米ドルの基準値は1ドル=6.2298元と、前日基準値よりも2%近く元安に設定された。これを受けて、上海外国為替市場では元を売ってドルを買う動きが強まり、前日終値比1.8%元安・ドル高の1ドル=6.3231元で取引を終えた。

 突然の切り下げの背景には、景気減速が続くなか、輸出拡大を図る狙いがあるとみられる。今月8日に発表された7月の輸出は前年同月比8.3%減と、今年に入り2番目の減少幅となった。習近平指導部は、昨年秋以降4回の利下げに踏み切るなど景気下支えを続けているが、今年4~6月期の国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質で前年同期比7%増。今年の政府目標(7%増)ギリギリの状況で、元安をテコに輸出を増やし、景気減速に歯止めをかけたい意向だ。

 人民銀は切り下げについて、米国の利上げを見越して各国通貨が下落するなか、「人民元は他の通貨に対して強くなっているため」と説明している。しかし、基準値を1日で2%近くも切り下げるのは異例で、7月以降の株式市場の乱高下が国内景気にも悪影響を及ぼすなか、市場では「露骨な元安誘導」(日系金融機関アナリスト)との指摘も出ている。一段の元安は、多額の対中貿易赤字を抱える米国などから批判を招きそうだ。

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