【ニュース まとめ】はるさめ君にゅーす!

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ドリカムのヒットで株価がアップ?音楽がもたらす心理的効果とは Mocosuku Woman 8月11日(火)13時40分配信

 

 

人気アーティスト、DREAMS COME TRUE(通称ドリカム)が7月に発売したベストアルバム「DREAMS COME TRUE THE BEST!私のドリカム」が、8月17日のアルバムランキングで1位に返り咲き、通算4回目の首位を獲得。現在累計62万枚を超えるロングヒットとなっています。
「ドリカムの曲がヒットすると株価があがる」という調査まであり、ドリカムと株価の関係についてはかねてから分析されています。ドリカムの元気な曲が人の心を明るくするようです。そこでここでは、音楽がもたらす心理的効果についてまとめてみました。

■気分によって求める音楽は違う

朝起きてすぐの時間帯には激しい曲を聴く人は少なく、どちらかというと控えめなクラシックや落ち着いた曲を選ぶことが多いのではないでしょうか?2009年3月に関西学院大学の「臨床教育心理学研究」が発表した論文によると、そのときの感情に一致した音楽を求めることを「同質の原理」といい、これは音楽が感情に及ぼす影響が大きいと考えられています。
さらに心理的作用の大きい音楽には、曲そのものがもつ性格である「感情価」が挙げられます。この「同質の原理」と「感情価」が高まり、感情に影響を及ぼすのです。

■音楽にはストレスを和らげる効果がある

音楽を聴くことで、心が動かされ明るい気持ちになったり前向きな気持ちになったりしたことがある人もいるでしょう。2006年3月に関西大学が発表した論文では、ストレスを抱えていた人が激しい性質の音楽を聴いたことで、それまでの怒りが発散され、気持ちが和らいだという結果が発表されています。悲しい出来事があった場合も、悲しい曲を聴くことで悲しみを軽減する効果もあるといいます。

怒りを発散するには強めのロックを、悲しいときには控えめな曲を聴くことで怒りや悲しみを浄化させるのです。

■曲によって「なりたい気分」を作ることができる

前述した関西学院大学の「臨床教育心理学研究」が発表した論文では、曲のもつ性質によっても、心理的効果は変わってくるとしています。テンポが速い曲は活動的な方向へ、テンポのゆったりした曲は鎮静的な方向へと心身を導く傾向があります。メロディーは複雑であるほどアクティブに、シンプルであればリラクゼーション効果が期待できるようです。

自分の「なりたい気分」に合わせて選曲することで、気持ちを明るくさせたり落ち着かせたりすることができます。

■お店で「BGM心理学」が用いられているところも…

音楽心理学者であり、音環境コンサルタントでもある斎藤寛さんの「BGM心理学」によると、最近では、音楽がもたらす心理的作用を使ったマーケティング法も取り上げられており、場面や時間によってBGMを使い分けているお店も多くなっています。BGMが購買意欲をそそることもあり、売上がアップするお店もあります。

喫茶店や飲食店で落ち着いた曲が流れていると「雰囲気のいいお店」「くつろげる」などと常連客をつくるきっかけができ、スーパーでテンポのいい曲が流れていると回転率があがるという効果もあります。

場所や時間、そのときの気分を見ながら「音楽」を使ってみるのもいいかもしれません。


参考:音楽作品の調性が感情に及ぼす影響について(http://kgur.kwansei.ac.jp/dspace/bitstream/10236/10821/1/35.p1-7.pdf
感情反応にもたらす音楽の効果と関連(http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~tsuchida/thesis06/nawata.pdf
BGM心理学(http://www.otokan.com/musicpsychology/

<監修>
山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター、心理学博士。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

Mocosuku編集部

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