【ニュース まとめ】はるさめ君にゅーす!

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地球史に「千葉時代」命名なるか “金の杭”候補地視察 TBS系(JNN) 8月4日(火)12時57分配信

 

 

地球の歴史の中に日本の地名が刻まれる可能性があります。その名も「千葉時代」。そう、あの千葉です。

 8月5日に公開される恐竜が暴れまわる映画『ジュラシック・ワールド』。このジュラシック=ジュラ紀という言葉は地球史に刻まれた時代の1つです。地球46億年の歴史は大陸の移動や恐竜の繁栄・絶滅など、大きな変化を境に時代が区分されていて、その時代の境界となる代表的な地層と認められると、“ゴールデンスパイク”=金の杭が打ち込まれます。これがジュラ紀の始まりに打たれたゴールデンスパイクです。この杭が日本にも打たれるかもしれないのです。その場所とは・・・

 「ここ、千葉セクションでは現在も視察が続いています。学者らが崖を削るなどして、地質の詳しい様子を確認しています」(記者)

 4日、視察に訪れた国際地質科学連合の選考委員ら38人。目当ては千葉県市原市養老渓谷にある「白尾(びゃくび)層」です。ここは世界的にも貴重な地層なのです。この地層を40年以上も研究してきた茨城大学の楡井久名誉教授(75)は、

 「これが火山灰層。どこから飛んできたかというと去年噴火した御嶽山の下に“古御嶽”」(茨城大学 楡井久 名誉教授)

 77万2700年前、御嶽山の元になった火山が大噴火、その火山灰が当時、海だったいまの養老渓谷にも降り積もりました。当時、地球の磁場は現在と反対で、北極にN極、南極にS極があり、2500年後の77万200年前に今と同じ状態に逆転。その痕跡や年代が明確にわかるといいます。

 「赤い杭が“地球の磁場が反転”。こんなにいいあんばいに火山灰層が入っている地層はない」(茨城大学 楡井久 名誉教授)

 下の薄い地層が火山灰、その上の赤い杭が地球の磁場が反転していた時期で、青い杭が今と同じ、黄色い杭が中間的な時期だといいます。当時はネアンデルタール人が活動していた時代、もしここにゴールデンスパイクが打ち込まれると・・・

 「ゴールデンスパイクが打たれれば、そこから上が『千葉時代』という名前が付く。ジュラ紀と同じように世界中が『千葉時代』。世界中みんなが『千葉時代』」(茨城大学 楡井久 名誉教授)

 杭が打ち込まれた地名が地質時代の名称として使われるため、その地層以降のおよそ65万年間の時代が世界中で「千葉時代」と呼ばれることになります。

 地層がある地元・市原市では・・・

 「国際的に大変価値のある地層だと認められれば、壮大な物語性のある観光資源としての活用が期待できる」(市原市観光協会 阿部茂之 事務局長)

 1つの時代区分でゴールデンスパイクが打たれるのは世界で一か所だけ。ライバルはイタリア南部の「モンタルバノ・ジョニカ」と「バレディ・マンチェ」の2か所で、熾烈な争いが繰り広げられています。

 4日、視察をした国際地質科学連合の選考委員は、

 「すばらしい候補地です。日本の研究者のおかげで見どころが分かりやすい」(国際地質科学連合 マーティン・ヘッド選考委員)

 これまでゴールデンスパイクが打たれた場所は世界65か所。日本には1か所もありません。

 「時間をかければ、かけるだけ日本が有利。3年間一番ビリだったのが(今は)こちらが勝っているんじゃないか。オリンピックの競争ではないので言いづらいが、僕は期待します」(茨城大学 楡井久 名誉教授)

 地球の歴史に「千葉時代」が刻まれる日は来るのでしょうか。4日の視察のあと、投票で決められ、来年の秋にも正式決定する見通しです。(04日14:44)

headlines.yahoo.co.jp