「アナ雪」のパクリ? 北京冬季五輪招致ソングに盗作疑惑 CNN.co.jp 8月4日(火)19時27分配信
北京(CNN) 2022年冬季五輪の開催地に選ばれた北京に対し、招致ソングがディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「レット・イット・ゴー」に似ているとの盗作疑惑が浮上している。
問題になっているのは招致ソング9曲の中の「氷雪舞動」という歌。中国の経済誌「財経」が先週末、音楽ファンの話を基に両曲の比較表を掲載し、前奏部分の旋律や長さ、テンポ、楽器のアレンジなどがほぼ同じだと指摘した。
記事はその後削除されたが、ほかのニュースサイトに復元版が流れ続けている。
中国での閲覧が禁止されている動画投稿サイト「ユーチューブ」にも、両曲をミックスして作った歌のビデオが登場。レット・イット・ゴーを歌うイディナ・メンゼルと、中国人歌手の孫楠(スンナン)、譚晶(タンジン)の声が見事なハーモニーを奏でている。
北京の招致委員会はCNNの問い合わせに答えず、ディズニー側とも4日の時点で連絡が取れていない。
中国の知的所有権侵害には、米政府などがかねて懸念を示していた。有名ブランド「コーチ」のバッグの模造品や偽のアップルストア、ディズニーアニメ「カーズ」とそっくりのキャラクターが登場するアニメ作品などが問題になっている。
ニュースサイトに載った盗作疑惑の記事には、中国人読者からも「恥知らず」「招致を獲得したのに後味が悪い」とのコメントが寄せられた。
一方で「盗作ではない」「欧米のポップ音楽も中国的な要素をたくさん取り入れている」と主張する読者もいる。
北京での冬季五輪開催をめぐっては、選考過程で大気汚染や人権問題、雪不足などの懸念も指摘されていた。雪不足については、レット・イット・ゴーを歌う女王エルサが魔法の力を貸してくれるだろうか。