独VWが1月にリコール開始へ、不正排ガス問題で─CEO=国内紙
[ベルリン 6日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>のミュラー最高経営責任者(CEO)は国内紙のインタビューで、不正排ガス問題の影響を受けるディーゼル車のリコール(回収・無償修理)を2016年1月に開始し、同年末までに修理を完了させると述べた。
フランクフルター・アルゲマイネ紙が7日付のインタビュー記事を事前に公表。この中でミュラーCEOは「全てが計画通り進めば、1月にリコールを始められる。全ての対象車は2016年末までに修理がなされるだろう」と述べた。
同CEOは、少数の社員のみが不正に関与したとの考えを示し、ウィンターコルン前CEOが不正を知っていたはずだとの指摘を否定した。
また、VWは縮小と分権化を余儀なくされるとした上で、全てのモデルとブランドについて会社への貢献度合いを調べるとした。一方で、VWの復活には「変革」よりも「進化」が必要だと述べ、2─3年以内に「輝きを取り戻す」ことができるとの見方を示した。
不正排ガス問題を公表するのが遅すぎたとの指摘については「法律の理解に基づき、適時に開示した」と述べ、情報開示の経緯に問題はなかったとした。