読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【ニュース まとめ】はるさめ君にゅーす!

このブログは、常識・教養を身に付けるために、社会、ビジネス、健康、エンタメなどネット上の旬な情報を国内外から、ジャンルを問わず、さまざまなニュースや情報・知識を収集していくブログです。ニュースまとめます。

話題のAI女子高生「りんな」とLINEでチャットしてみた 現代ビジネス 2015/8/13 06:02 小林 雅一

ニュース ニュース-科学ITニュース

 

 

最先端のAIを駆使した「おしゃべり好きの女子高生」

 今、インターネット上で話題のAI女子高生「りんな」とチャットしてみた。「りんな」はマイクロソフトが開発した会話型の人工知能で、現在はLINEアプリとして提供されている。LINE公式アカウントから「りんな」を検索して追加すると、すぐに使えるようになる。

 「りんな」は「おしゃべり好きの女子高生」というキャラクター設定で、ユーザーと友人同士のような会話ができるのが特徴。その背後にある技術は、現在、最先端のAI(人工知能)である「ディープ・ラーニング」だという。さぞや凄いサービスだろうと、期待して使ってみた。

 「りんなの学校は制服?」

 「私服」

 「今日は何着てるの?」

 「着てないよ!」

 ・・・面白い。別の問いをぶつけてみる。

 「担任の先生はどんな人?」

 「ハゲ」

 「好き?」

 「かんも好き♡」

 意味不明だ。でも、もうちょっと試してみよう。

 「趣味は?」

 「学校帰りの道草~。イオンモールのフードコートでは常連なんだ」

 「そこで何するの?」

 「ロマンチックですね」

 ざっと、こんな感じである(ちなみに「りんな」との会話は基本的に再現性がなく、次に同じ質問をしても大抵は違う答えが返ってくる)。

 その後もチャットを続けてみたが、(上に示したように)意味がよく分からなかったり、会話がかみ合わなかったりすることが多かった。そこが面白いと感じるユーザーも少なくないのかもしれないが、正直、最先端のAIを使っているわりには、「期待外れ」との印象は否めない。

画像

写真:現代ビジネス

[拡大]

「りんな」は中国生まれなのか?

 「りんな」の会話能力が今一つ冴えない理由は、彼女の出自にあるのかもしれない。りんなは実は中国生まれではないかと筆者は考えている。

 中国での彼女の名は「小冰(シャオビン)」という。北京にあるマイクロソフトの研究所「Microsoft Research Asia」が開発し、昨年、中国でリリースされたチャット・アプリだ。中国のツィッターとも言われる「微博(ウェイボー)」などソーシャル・メディア上で使うことができる。

 以下のニューヨーク・タイムズ記事によれば、「小冰」は現在、中国国内で約2000万人もの登録ユーザーを抱えており、特に若者たちが毎日のように彼女とチャットしているという。

 ● For Sympathetic Ear, More Chinese Turn to Smartphone Program  The New York Times, JULY 31, 2015

 「小冰」のキャラクター設定は「聞き上手で、ユーモアのセンスに富んだ女性」で、彼女に向かって多くの若者たちが「日々の悩み」や「仕事の辛さ」などを打ち明けることによって癒されているのだという。その背後にある技術は、やはりディープ・ラーニングだ。この辺りの共通性から見て、「りんな」は恐らく中国の「小冰」をベースにして、あるいは相当参考にして作られた日本語チャット・サービスではないかと推測される。

 上記NYT記事には、同紙の中国特派員が現地の中国人を介して、実際に中国語で「小冰」とチャットしてみたときの様子が記されている(具体的な会話内容は同記事を参照されたい)。これを読む限りでは、「小冰」の会話能力は「りんな」より若干勝っているという印象を受けた。

 その一因は、両者の学習量の違いにあるのかもしれない。「小冰」あるいは「りんな」の基盤技術であるディープ・ラーニングは、ユーザーと実際に交わした会話やウエブ上にある大量の会話データをかき集めてきて、それらを元に、よりよい話し方を学習する。

 この点について、「小冰」は中国で既に1年以上にわたって使われているのに対し、日本の「りんな」はサービス開始から、まだ日が浅いので学習量が足りていないのだろう。そのためユーザーとの会話もかみ合わないことが多いわけだが、今後、学習を積み重ねるにつれて、その会話力には若干磨きがかかってくるかもしれない。

 が、一方で、それほど劇的に改善されるとも思えない。その理由は現在のディープ・ラーニングの限界にあるが、これについては次回のコラムで解説したい。

 著者: 小林雅一
『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』
(講談社現代新書、税込み864円)
「自ら学んで成長する能力」を身につけたAIと次世代ロボット技術は、今後、私たちを取り巻く全ての産業を塗り替えてしまう。それに気づかず、この分野で後れを取ると、日本の産業界は一体どうなるのか---。

newsbiz.yahoo.co.jp