中国天津で港湾機能まひ、二次火災の恐れで荷揚げ禁止に=関係筋 ロイター 8月13日(木)19時21分配信
[シンガポール 13日 ロイター] - 中国天津市の工業地帯で現地時間12日夜に起きた大規模な爆発により、化学物質や原油を輸送するタンカーの港湾利用に支障が生じている。貿易や輸送関係者が13日明らかにした。天津市は中国の戦略的石油備蓄の拠点であり、政府は備蓄を拡大中だった。
サムコ・ヨーロッパの保有する大型原油タンカーは、0715GMT(日本時間午後4時15分)ころ、港湾管理当局に荷揚げの中止を指示されたという。乗組員は「当局によると、二次火災の危険がまだ残っているため、陸揚げを止めるように命じられた。すべての港湾活動を中止させたいようだ」と述べた。
再開がいつになるかは不明だという。
別の港湾関係者は、すべての船舶輸送が中止されたと説明。「天津市の港湾地域における爆発で、化学タンカーや原油タンカーは現在、港への出入りができなくなっている」と述べた。
当局や国営メディアは、爆発による死者は少なくとも44人に上り、数百人が負傷したと報じている。
最終更新:8月13日(木)19時21分