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【ニュース まとめ】はるさめ君にゅーす!

このブログは、常識・教養を身に付けるために、社会、ビジネス、健康、エンタメなどネット上の旬な情報を国内外から、ジャンルを問わず、さまざまなニュースや情報・知識を収集していくブログです。ニュースまとめます。

「まるでカルト」…イヤホン耳に無音で盆踊り、「うるさい」苦情で 産経新聞 8月17日(月)8時0分配信

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 花火と並ぶ夏の風物詩、盆踊り。心浮き立つ太鼓の音が鳴り響き、各地で大会や練習が行われている。とはいえ、最近は、地域のお祭りを騒音と感じる人も。新手の対策として、踊り手がイヤホンで音楽を聴きながら踊る「無音盆踊り」が登場。「不気味」という反応の一方で、「踊りに没頭できる」という好評価もある。地域住民の連帯感と一体感が持ち味だった盆踊りが変化しつつある。(村島有紀)

「まるでカルト」…イヤホン耳に無音で盆踊り、「うるさい」苦情で

「無音盆踊り」では、内側と外側の円で異なる曲をイヤホンで聞きながら踊る=9日、愛知県東海市(ザ・おおた・ジャンプフェスティバル実行委員会提供)(写真:産経新聞)

■新しい「踊りの形」を模索

 愛知県東海市大田町の「無音盆踊り」。輪になった踊り手が静寂の中、無音で踊る様子がテレビなどで放映され、「不気味」「どこかのカルト集団?」「東海名物ゾンビ踊り」など、どちらかというと悪口雑言に近いような反応が寄せられる。

 無音盆踊りは、名鉄太田川駅周辺で開催される夏祭り「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」で披露される盆踊りの一部。平成21年から踊り手がイヤホンの付いた携帯ラジオを持参し、FM電波で同じ曲を聴きながら踊る試みを始めた。今年は8月8、9の両日に行われ、延べ約400人が踊った。

 初めて無音盆踊りを行った際、踊る人は40~50人程度しかいなかった。しかしその後、輪に入って踊る人は年々増加中で、大会長の森岡厚(あつし)さん(53)は「本当は岐阜の『郡上(ぐじょう)おどり』のように夜中踊れる盆踊りが理想だが、周囲への配慮から騒音対策も必要。まちおこしも兼ねて、多くの人が参加できる新しい盆踊りの形を模索した」と胸を張る。

 森岡さんによると、「風情がない」という声もあるが、「踊りに没頭できる」との高評価も。夜遅くまで開催するとしても苦情を受ける心配はない。また、やり方を工夫することもでき、内側の輪と外側の輪で踊る人たちが、それぞれ、年齢層に応じた異なる音楽を聴いて踊ることもできる。例えば、内側の輪には年配者向けに「炭坑節」、外側では、子供向けに「おどるポンポコリン」といった具合だ。

 無音盆踊りでは、FMトランスミッター(送信機)を使い、半径100メートルほどの範囲に音を飛ばす。

 「周波数を合わせれば会場から離れて(少人数や)『一人盆踊り』も可能。無音盆踊りの可能性は無限です」と森岡さん。

■「阿波踊り」もうるさい

 盆踊りの歴史は古く、鎌倉時代の僧侶、一遍上人の踊り念仏が起源とされ、室町時代には歌や音楽、踊りといった芸能と結びつき現在の形になったとされる。お盆に迎えた精霊を満月の旧暦8月15日に送り出し、地域の交流や男女の出会いの場として各地域で受け継がれたとの説がある。

 円舞式と行列式の2種があるが、無音盆踊りが生まれた背景には、盆踊りが「騒音」扱いされ、苦情を言う住民も増えている事情がある。

 日本三大盆踊りの一つ、阿波踊りで知られる徳島県でも、河川敷や公園で行われる練習の音に対し、3、4年前から「音がうるさい」「なんとかしてくれ」との苦情が県庁などに寄せられるようになった。

 県の担当者は「阿波踊りの『鳴り物』(音楽)は、大太鼓に締太鼓、鐘、笛と三味線。音の感じ方は、人さまざまで、せわしない音と感じる人もいるだろうが、数年前まではあまり苦情が寄せられることはなかった。住民の意識が変わったのかもしれない」と首をかしげる。

■「蒸し風呂」の中で練習

 都心での阿波踊りは、河川敷や公園での練習が可能な徳島県と比べてさらに過酷。東の阿波踊りの代表格、東京都杉並区の「東京高円寺阿波おどり」の関係者によると、練習場所は地下2階の倉庫や、ライブハウス。小学校や中学校の体育館を借りて行う練習では、かけ声や足音が漏れるのを防ぐため窓を閉め切り、蒸し風呂状態だ。

 参加連の一つ、「ひょっとこ連」の副連長、坂牧史子さん(36)は「一度でも苦情が入ると体育館が借りられなくなる。杉並区の住民は、入れ替わりが激しく新住民の多くは、阿波踊りが本番だけでなく、日頃から練習が必要ということを知らない。自分たちと関係ない音だと思うと『騒音』に感じるのかも」と表情を曇らせる。

 和文化研究家で総合情報サイト、オールアバウトの「暮らしの歳時記」ガイドを務める三浦康子さんは「昔は地域全体が、年中行事などに向かって盛り上がったが、今はその意識も薄れた。また、共同体としての意識も薄いため、盆踊りに対して温度差が生まれやすい。さらに集客や観光のための盆踊りは、一歩間違うと文化のない単なるイベントになってしまう。地域文化として根付くためには、多くの人の支持が必要。現在は、伝統行事を知恵を絞って残す時代。無音盆踊りも、その試みのひとつの形だろう」と話している。

最終更新:8月17日(月)9時19分

headlines.yahoo.co.jp