【ニュース まとめ】はるさめ君にゅーす!

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コーヒー「非常事態」 複数銘柄品切れ、専門店ため息 静岡県 @S[アットエス] by 静岡新聞 8月9日(日)13時0分配信

 

 

さまざまな世界情勢のあおりを受け、コーヒー市場がここ数年、厳しさを増している。自家焙煎(ばいせん)を行っている県内の専門店などでは複数銘柄で入荷のめどが立たないケースが続出。主要産地での自然災害に加え、内戦や円安、新興国の消費拡大といった要因も複雑に絡み、「このままでは庶民の手の届かない商品になりかねない」と危惧する声も聞かれる。
 静岡市葵区のフレッシュロースター珈琲問屋静岡店では「ブルーマウンテンNO.1」をはじめ、ハワイコナの最上級品「エキストラファンシー」などの在庫がゼロ。他の高級銘柄も確保が難しく、仕入れ価格が高騰しているモカ・マタリなどは3月、10%ほど値上げした。男性店長(38)は「非常事態。こんなのは初めて」とため息交じり。焼津市のコーヒー店も「マウンテン」の名が付く銘柄などで仕入れが軒並み難しくなっているという。
 複数銘柄で一斉に入手困難になっている原因は、中南米で近年相次いでいる自然災害。ジャマイカの台風やブラジルの大干ばつに加え、コロンビアやグアテマラなど広範囲で木を枯らす「さび病」が大流行し、壊滅的被害をもたらした。
 流通面の要因も大きい。コロンビアでは一昨年と昨年、生産農家らのストライキで出荷が一時止まり、中東のイエメンなども内戦で輸出が滞っている。中国の富裕層による消費拡大や円安などの経済事情も確保をさらに困難にさせている。
 状況改善に取り組む専門店もある。静岡市駿河区のくれあーるは、コーヒーを遺伝子解析して高品質で強い品種を開発するなどしている国際的科学研究機関「ワールド・コーヒー・リサーチ(WCR)」にいち早く協力。仕入れ方法も化学肥料などを使わずに手間を掛けて栽培している優良農園から直接買い付け、卸業者から生豆を仕入れる一般的な在り方と一線を画す。
 同店はこうした取り組みが結果的に環境を守り、安定生産にもつながるといい、「消費者もどう守るべきか、一緒に考えて」と訴える。

静岡新聞社

headlines.yahoo.co.jp