「読書の夏」とニュース検索をしてみると、課題図書に関して出てきたので、「課題図書の書き方」について考えてみる
今週のお題「読書の夏」
「読書の夏」とニュース検索をしてみると、課題図書に関して出てきたので、「課題図書の書き方」について考えてみる。
先に出典を紹介する:
1
基本的にまとめNAVERさんは読みやすくわかりやすいです。おおまかな読書感想文を知るには十分だと思います。
2
王道中の王道を記している。短くもまとめられている。
3
個人的な見解にも関わらず、実際の小説の感想・印象な点を最初に持ってくる特殊な書き方も書いてある。
4
親の視点で読書感想文の書き方について述べている。1回目に普通に読み、2回目にメモを取り始めるスタイルは個人的にも気に入っている。
5
http://junpeimaya.fc2web.com/kakikata1.html
本の選び方を「短編小説」にする選び方は盲点。ほかにも探し方や原稿用紙の書き方にも言及していることを考えるなら、参考になるはず。
本題(読書感想文の意義)
そもそも読書感想文の意義とは、「なぜ面白かったか」を伝えることではない。面白いは主観的な視点に過ぎず、説得力に欠けている。他人がまた他人にその本のことを伝えたくならない。
最も重要なことはその本の良いところをみつけることである。
言い換えれば、ほかの本に比べて、優秀な点を探すことである。優秀な所を伝えられるのは、実際の生活で他人の良いところ見つけることができるようになる。良いところ伸ばすことは専門家を作る。だから読書が人を作るのである。また、書評の書き方と文章の書き方を学ぶためである。原稿用紙のルールを学び、接続表現の使い方を学ぶ。書くことで多くの知識の伝え方のルールを学ぶことができる。
良いところ=自分がすごいと感じたところ、これから役に立ちそうなもの、誰かに話したくなるところなどなど。
では具体的な書き方について、まず道具の用意として
- 付箋またはしおり(よいところのページ全体をメモするために使う)
- ノートまたはいらないチラシの裏紙(見開きに使うことで良いところを整理するのに使う)
- 本のチョイスについて、
出典のように、短編小説を選んでもよいが、書きにくかったなら、書きにくいことを正直に書けばよい。書きにくい原因に説得力のある説明をすればいいだけのことである。
たとえば、「不幸もの」なら
「彼女の生活はパンも買えないほどの貧乏だったことを考えると、私の生活は毎朝、食パンを食べ、学校の帰りにはコンビニでジャムパンをおやつ代わりに買って帰る。食べ物の豊かさが対照的である」などと自分と比べることで、「ああ、だから書きにくいんだね」などと読み手も考えることができる。
メモするものは
- 良いところ(長所・優秀なところ・比較的に突出しているところ)
- キーワードをメモする(登場人物や場所をメモすることで具体的になる)
- 具体的な数字・数値(客観的に比較でき、説得力が増す)
読書感想文の大まかな構成はこうなる。
- ①本の中で最も印象に残ったまたは良いところ(セリフや場面など)を丸ごと持ってくる(最後に、これが私の最も印象に残った○○である=これは普通に話題にもなる)
- ②本を読むきっかけを書く。きっかけを書くと、あなたがその本の感想を書くことに必然性が生まれるので、説得力が生まれる。読むきっかけは読書感想文ですが、その本を選んだきっかけを書くのも良い。「本の絵の表紙が綺麗で惹かれた」や「友達が選んだものだった」なんて簡単なものでも構わない。なぜなら、感想文の中身で挽回するからだ。きっかけはどうしようもないものだったが、読んでみると~と変わったなど、である。
- ③5分くらいで話せることのあらすじ(=エレベータトーク)
「それってどんな本だったの?」「あの本は、主人公は~(簡単な主人公の情報)で、その主人公が~(出来事・行動)する本なんだよ」
あらすじは、エレベータトーク(5分)ができるぐらいの短さでまとめる。どんな出来事があり、誰がどうした、というレベルぐらいの短さでまとめることで実際にどんな話なのかを人に話すことができる。また、オチは楽しみしている人間も中にはいるので、言わないでおく。
- ④大筋を話したら、量を稼ぐために、メモをとった節ごとの優秀な点(細かい点)について言及していく。
「この表現が秀逸だ。なぜなら、普通なら(または私なら)、こう表現するはずだが、……」と続けて書いたり、
連想した似ている自分の体験を書き添えることで、現実感が生まれ、説得力につながる。また、分析的視点(なぜそうなったのか、どうすればよかったのか)も加える。