【ニュース まとめ】はるさめ君にゅーす!

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日本企業? 韓国企業? お家騒動のロッテってどんな企業? THE PAGE 8月7日(金)7時0分配信

 

 

ロッテグループのお家騒動は、韓国にも飛び火し、状況はますます複雑になっています。ロッテはもともと日本の菓子メーカーですが、韓国に積極的に進出しており、現地ではホテルやテーマパークなどを幅広く経営する一大財閥に成長しています。今回のお家騒動はこうした事情が大きく関係しているようです。

日本で成功し韓国に凱旋した英雄

 ロッテは、創業者の重光武雄氏が終戦直後の1948年に設立した会社で、チューインガムの大ヒットによって日本では有数の菓子メーカーに成長しました。在日韓国人であった重光氏は、日本での成功をバックに1960年代に韓国に進出、現地ではさらに事業を拡大させ、ホテルや百貨店、テーマパークなどを運営する巨大財閥に育て上げました。重光氏は、日本で成功し韓国に凱旋した英雄といわれています。

 お家騒動の発端となったのは、武雄氏の長男でロッテホールディングス副会長だった重光宏之氏が、今年1月に役職を解任されたことです。それまでは、宏之氏は主に日本事業を、次男の昭夫氏は主に韓国事業を統括していました。武雄氏は92歳と高齢であり、宏之氏の副会長解任によって、今後のグループ経営は次男の昭夫氏に権限が集中するかに見えました。

 ところが解任された宏之氏は7月27日、父親の武雄氏とともにロッテホールディングスの本社に姿を見せ、武雄氏を除く全取締役を解任すると通告しました。会社側は、法的手続きを踏んでいないとして、取締役解任は無効であると主張、28日には武雄氏が代表から外れる人事を発表しています。解任された宏之氏と創業者である父親の武雄氏が組み、次男の昭夫氏と対立しているという図式です。

 ロッテグループは株式会社ですから、取締役の人事は、最終的に株主の意向で決まってくることになります。しかしロッテグループの資本構成は謎に包まれており、持ち株比率において本当のところ誰が決定権を握っているのか分からない状況にあります。

問題を複雑にしている韓国のロッテグループ

 ロッテグループの中心となっているのは日本にあるロッテホールディングスですが、同社は非上場企業なので正確な株主構成は不明です。さらに問題を複雑にしているのは、韓国のロッテグループです。

韓国ロッテグループの中核となっているのはホテルロッテなのですが、傘下にある無数のグループ会社が相互に出資する「循環出資」という形態になっています。ホテルロッテに明確な支配権があるわけではなく、しかも、日本のロッテホールディングスはホテルロッテに対して約2割しか出資していません。残りの株主は一族の資産管理会社と思われますが、誰が支配権を握っているのかはやはり分からない状況です。8月6日には、資産管理会社のほとんどを昭夫氏が掌握したという報道がありましたが、詳しい状況は不明です。

 事業規模は韓国の方が圧倒的に大きく、日本の売上げの10倍の規模があります。本来であれば、事業規模の変化に応じて、資本の再構成が必要ですが、そうした状況にはなっていません。韓国では、ロッテは日本の会社なのか韓国の会社なのかをめぐって激論となっており、循環出資の状況を開示すべきだとの声も上がっているようです。

(The Capital Tribune Japan)

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