エスカレーター事故が続発・・・日本との「決定的ちがい」=中国メディア サーチナ 7月29日(水)14時43分配信
中国・湖北省のショッピングモールでこのほど、女性がエスカレーターに巻き込まれて死亡する事故が発生したことに続き、広西チワン族自治区でも男児が手をエスカレーターに巻き込まれて大怪我を負う事故が起きたことに対し、中国メディアの中国日報網は日本のエスカレーターの安全性を保つ取り組みに学ぶべきだと論じる記事を掲載した。
記事は、エスカレーターによる事故が頻発している中国で「エスカレーターの安全性」についての関心が高まっていると伝えた。さらに、日本でもエスカレーターによる事故は起きたことがあるとしつつも、「人が巻き込まれて死亡するような重大な事故はない」と紹介した。
続けて、日本の消費者庁のデータを引用し、2011年から13年にかけて、東京都内では計3865件のエスカレーターでの事故が起きていると伝える一方、「その大半は転倒による事故だったほか、子どもの靴が挟まったといった事故だった」と紹介。
さらに記事は、日本ではエスカレーターには安全装置を取り付けるよう法律で定められていることを紹介し、日本エレベーター協会がウェブサイト上で発表している情報を引用し、日本のエスカレーターには非常停止スイッチのほか、動力の切断と同時にブレーキが掛かる仕組みが予め設けられていることなどを伝えた。
さらに、日本ではエスカレーターのメーカーがメンテナンスも行っていると伝え、メンテナンスにかかわる人員の数は生産を担当する人員より多いほどだと紹介。日本ではどこに設置されたエスカレーターであろうと、使用が開始された後はメーカーの厳密な管理・監視の対象に加えられ、スタッフが定期的に現場でメンテナンスを行うと報じた。
また記事は、日本エレベーター協会がエスカレーター利用時の注意事項をウェブサイトで紹介していることを伝えたほか、日本民営鉄道協会や日本地下鉄協会と日本エレベーター協会などが共同で、エスカレーターの安全利用を呼びかけるキャンペーンを実施していることを伝え、こうした取り組みの積み重ねによって日本ではエスカレーターの安全が保たれていると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)