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アングル:サムスン、終わった「栄光の日々」 シェア死守に奔走 ロイター 8月4日(火)15時35分配信

 

 

[ソウル 4日 ロイター] - 「ギャラクシー」が大ヒットを収めた韓国のサムスン電子<005930.KS>はここ数年、高級スマホ市場で米アップルを抑え、快走を続けてきた。

しかし先行きは厳しいものになるかもしれない。というのも、低・中位機種市場で台頭する中国の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]や小米科技(シャオミ)[XTC.UL]などライバルと張り合うため、値下げやモバイル部門の利益率低下を受け入れざるをえなくなっているのだ。

問題は、サムスン電子が、格安スマホを売りにしているライバルと同じ基本ソフト(OS)「アンドロイド」を使用していることにある。

ストラテチェリー・ドット・コムのアナリスト、ベン・トンプソン氏は「アンドロイドの高級機メーカーには予想できていたことだ。格安スマホの性能が向上すれば、高級ブランドを買う理由はない」と話す。

4月に「ギャラクシーS6」を発売したにも関わらず、先週発表された決算によると、サムスン電子のモバイル部門のマージンは第2・四半期は10.6%にとどまり、前年同期の15.5%から低下した。

<モバイル部門の利益率低下>

サムスンが依然として、世界最大のスマホメーカーであることに変わりはないが、恩恵の大半を手にしているのはアップルのようだ。

アップルは、4─6月のスマホ販売こそ予想に届かなかったが、一部アナリストの推定によると、業界の利益の90%以上を稼いでいる。

サムスンは先週、収益性と市場シェアの最大化を図ると表明。新たな大型高級スマホのほか、より安価なスマホの発売計画を発表した。

ただアナリストは、サムスンはハードウエア面に関して、高級機市場でアップルと張り合うことはできないと指摘。技術面の革新的な進歩でもない限り、アップルに後れを取ったままだろう、としている。

IBKセキュリティーズのアナリスト、リー・スンウ氏は「うまく出来た製品が良く売れると考えがちだが、ギャラクシーS6を見れば、それが思い込みに過ぎないことが分かる」と述べた。同氏は、サムスン電子のモバイル部門のマージンは今年は9.3%と、初代「ギャラクシーS」の発売以降で最も低い水準になるとの見方を示した。

スマホメーカー、いずれ再編は避けられず>

サムスン自身も逆風を認識しており、先週には第3・四半期の販売押し上げに向け、主力の「ギャラクシーS6」「S6エッジ」の価格を「柔軟に調整する」と表明した。同社は7月、「S6エッジ」の韓国でのリテール価格をおよそ10万ウォン(85.46ドル)引き下げた。

野村のアナリスト、C.W.チャン氏は、サムスンには依然、ライバルを出し抜くための「規模の経済」があると指摘。スマホ市場はいずれ、メモリーチップ市場で起きたような再編に直面する、と述べた。

(Se Young Lee記者 翻訳:吉川彩 編集:吉瀬邦彦)

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