ロッテにお家騒動、父・長男VS次男 “骨肉の争い” TBS系(JNN) 8月3日(月)18時9分配信
ロッテの創業者一族の間の泥沼の跡目争いです。ロッテは、在日韓国人1世の重光武雄氏が戦後まもなく日本で創業し、日本と韓国をまたぐ巨大グループに成長させました。その後、日本側は長男・宏之氏、韓国側は次男・昭夫氏がそれぞれ担当していましたが、この兄弟が後継者をめぐって骨肉の争いを繰り広げています。
「今、会長が到着ロビーに姿を現しました。これから待ち構えていた報道陣の囲み取材に応じます」(記者)
3日午後、次男・昭夫氏は、騒動後、初めて韓国に戻り、世間を騒がせていることを謝罪し、早期に収拾させると話しました。
「国内外の私たちのグループ企業を早く正常化させ、発展させるのが私の役割」(次男 重光昭夫氏)
騒動の発端は、今年1月。長男・宏之氏が、ロッテのすべての役職を解任されました。これで、跡目争いが決着し、次男・昭夫氏が日本と韓国、両方のロッテグループを統括するとみられていました。
しかし、兄が反撃に出ます。先月27日、宏之氏は、92歳の父・武雄氏を極秘裏に韓国から連れ出し、日本のロッテ本社を電撃訪問。弟の昭夫氏らを取締役から解任すると通告したのです。長男が創業者の父親を抱き込んで「クーデター」を図った形です。
これに対して、翌28日、昭夫氏が押さえる日本のロッテは、「解任は正式な手続きを経ておらず無効だ」と発表。逆に、会長の武雄氏から代表権を剥奪し、名誉会長にすることを取締役会で決めました。
一方、長男・宏之氏側は、父・武雄氏が「次男を後継者と認めない」と語る肉声まで公開。創業者の威光を盾に「正当な後継者は自分だ」と主張し続けています。
「次男を韓国ロッテの会長や、ロッテホールディングスの代表に任命したことはない」(父 重光武雄氏)
昭夫氏が目論む通りに武雄氏を「名誉会長」職に棚上げするのは、株主総会での議決が必要です。
高齢の創業者まで引っ張り出した兄弟の骨肉の争いの決着は、近く開かれる日本のロッテの株主総会まで持ち越されます。(03日16:26)